大学院生を目指す方へ
理学・工学・経済学など数理系分野の皆様へ
医学の世界もビッグデータの時代に突入し、統計学の更なる活用が期待されています。欧米のアカデミアや製薬メーカーでは、日本に比べ数十倍もの臨床統計家が活躍しています。更に、官公庁では新薬審査業務・安全性対策業務、民間では医薬品費用対効果分析・医療健康データベースの利活用といった統計学への新しいニーズが生まれつつあります。統計学に求められているのは、単なるデータ解析ではありません。新規統計手法を開発することで、データ活用の可能性を広げ、医療の進歩につなげることこそが社会の期待なのです。我々はこの期待に応えるため、統計手法の開発も積極的に進めています。
本コースは、データサイエンスや統計学に関心のある方を、医学知識の有無を問わず歓迎します。医療の世界に飛び込んで、自らの可能性を試し、キャリアパスを発展させてみませんか?
医療系分野・生命科学系分野の皆様へ
大学病院や製薬企業で活躍している臨床統計家には、薬学・医学・看護学や生命科学を学んだ後に、臨床統計学の専門教育を修め、まったく新しいアプローチで医療の進歩に貢献している方が多数おられます。医学や生命科学の基礎を持っていることは、臨床試験や臨床研究の統計解析において、大きな強みになります。是非、統計学を皆様のさらなる武器として身につけませんか?
キャリアパス
Googleのチーフエコノミストが、“The sexy job in the next 10 years will be statisticians”と語ったことをご存知でしょうか?医学を含む様々な分野で、データサイエンスや統計学が注目されています。
本コースは、臨床統計家の人材供給を求める日本の研究現場からの強いニーズのため設置されました。公衆衛生大学院(SPH)で体系的な専門教育を受けた臨床統計家は、日本では極端に不足しています。欧米(特に大学・公的研究機関・病院)では、日本に比べ十~数十倍の臨床統計家が雇用されており、臨床試験を通じて医療が進歩するための加速装置になっています。数理系分野・生命科学系分野出身の学生にとって、臨床統計家としての専門性を修養することは、分野を超えて医薬領域のキャリアパスを形成することに繋がります。
理学・工学・経済学など数理系分野
医療系・生命科学系分野
- 公衆衛生大学院での座学
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- 統計・生物統計
- 医学・疫学
- 医薬品の臨床開発
- 法規制と倫理
- 病院での実地研修
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- 臨床試験の統計業務
- 臨床試験の計画・運営
- ガイドライン・SOP
- データマネジメント等
- 取得資格
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- 社会健康医学修士(専門職)
- 主な進路
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- 大学・公的研究機関
- 病院(臨床研究中核病院などの生物統計家)
- 官公庁(医薬品医療機器総合機構 統計担当審査官)
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻のオープンキャンパスおよび説明会を下記の日時に予定しています。社会健康医学系専攻の概要紹介(専門職学位課程・博士後期課程、就職状況など)や分野別説明を実施いたします。ご関心のある方、ぜひご参加ください。
臨床統計家育成コース説明会(コース説明会は終了しました)
日時:2022年3月18日(金) 13〜15時
会場:京都大学医学部構内G棟3階演習室
SPHオープンキャンパス全体説明会+分野別説明会(第1回オープンキャンパスは終了しました)
日時:2022年4月23日(土) 10〜17時
会場:京都大学医学部構内紫蘭会館など
SPHオープンキャンパス全体説明会+分野別説明会(第2回オープンキャンパスは終了いたしました)
日時:2022年5月14日(土) 13〜15時
会場:Webinar開催
( 詳細はこちらから )
( 過去のアーカイブ動画の視聴はこちらから )
入試情報・模擬問題
専門職学位課程出願は7月中旬、入試は8月下旬です。
本コースの入試では、社会健康医学(筆答2問)と統計検定2級程度の統計学的能力があることを確認するためのコース専用問題(筆答1問)に解答します。コース専用問題の模擬問題は、以下のリンクからダウンロードできます。また、英語能力の評価のためにTOEFL・TOEICのスコアを利用しますので、出願時にはスコア票等の原本1通の提出が必要です。
最新の入試情報は、京都大学大学院医学研究科ホームページをご参照ください。
進学に関するお問い合わせ
本コースへの進学を希望される方は、研究室訪問や教員による面談を随時受け付けています。東日本の方は、東京でのオープンキャンパスでの面談も行っています。面談お申し込みについては、臨床統計家育成コース教務担当(下記メールアドレス)までお問い合わせください。
また、博士後期課程を希望される方は、医療統計学分野まで直接お問い合わせください。